■具体的な研究課題・テーマ< 新材料探索に基づく高効率多接合構造太陽電池の研究 >太陽電池高効率化の極限追究のため、現在、3接合レベルにある多接合構造太陽電池の4接合化、5接合化に向けた多接合用新材料の探索を行います。 < 高効率結晶Si太陽電池および基板結晶の研究 >擬単結晶Si基板の結晶成長装置を設計・設置し、高品質Si結晶育成の研究を行っています。多結晶Siの結晶欠陥や不純物の変換効率への影響を明らかにし、結晶成長へのフィードバックをはかります。また、表面パッシベーション、不純物ゲッタリング、キャリアおよび光閉じ込め等を検討し、結晶Si太陽電池の高効率化(効率20%以上)をはかります。太陽電池表面の反射防止構造として、サブ波長構造の導入により結晶Si太陽電池の反射損失低減を実現しています。 < 表面・界面・欠陥物性と新規薄膜技術創製に関する研究 >格子不整合系多接合構造太陽電池のヘテロエピ界面での格子不整合転位の挙動を解析し、傾斜組成バッファ層、および熱サイクルアニールによる転位密度低減の効果について、研究を行っています。 < 新量子ナノ構造を利用した新型太陽電池の研究 >量子井戸・量子ドット、超格子構造やブラッグ反射構造などの新しい量子ナノデバイス構造や、衝突電離や多段励起などの新しい原理に関する研究を進め、変換効率40%以上、さらには、50%以上の超高効率化の極限追究を目指します。 < 高効率・低コスト多接合構造、集光型太陽電池の研究開発 >集光型太陽電池は、太陽電池使用量の大幅な削減による低コスト化ばかりでなく、変換効率の向上にも有効な技術であり、高効率・低コスト・長寿命集光型太陽電池の開発を進めます。シャープとの共同研究の成果として、InGaP/InGaAs/Ge3接合セルの498倍集光で変換効率38.9%を達成しています。また、大同特殊鋼との共同研究の成果として、集光型InGaP/InGaAs/Ge3接合セルモジュール(7,000cm2)で、屋外測定で効率28%を実現しています。
■開発メンバー
■設備一覧
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