授業・実験・実習等における安全の心得
実験、実習、体育実技、自主工作等を行う場合には、教職員の指示・諸規則に従い、次の安全心得を遵守し、事故を起こすことのないよう細心の注意を払ってください。
物を作るためには、手動工具(鋸、ドライバー、ペンチ、きり等)、電動工具(電動ドライバー、ドリル等)、及び工作機械等の道具を使用しますが、使用法を間違えると大きな事故につながる危険性があります。
学生の皆さんが物を作る作業を安全に行うための必要な心構えと、道具を使用する時の注意事項ならびに万が一事故が生じた場合の手続き等について述べます。
安全の心構え
- 日頃から整理、整頓に努める。
- 実験、実習、自主工作等が終わった後は電源を切り、ガス栓、水道栓をしめるなど後始末を確実に行う。
- 構内は全面禁煙です。喫煙者はルールを遵守すること。
- 教職員の指示を守り、みだりに設備に触れない。
- 実習服、実習帽、安全靴等の着用を義務づけられている場合には必ずその指示に従う。
- 作業ごとに義務づけられている防具、保護具を確実に着用する。
- 実験装置、材料等を、必ず事前に点検してから使用する。
- 共同して実験、実習、自主工作等を行う場合には、お互いによく連絡を取り合い、事故防止に努める。
- 実験、実習、自主工作等の内容をよく理解し、安全上の注意事項や手順の安全性を確認してから作業を行う。
- 体育実技や運動を行う場合には、必ず準備体操を行うなど怪我の防止に努める。
工作をするための心得
入室時
- 時間的に十分な余裕をもって来る。
- 寝不足や体調が悪いときは、無理をしない。
- 履物はスニーカや運動靴に準じる指・かかとが保護できるもの。
- 足首が保護できる肌が露出しない長さのズボン(パンツ)を着用する。
- 作業を伴わなくても、サンダル・スリッパ・ハイヒール、半ズボン・スカート等の服装での入室はできないので注意のこと。
工作前
- 服装は肌の露出の少ない作業に適した服装をすること。裾や袖口はきちんと締まる物を着用する。いわゆる、シャツやジャケットのように前で閉じるものは、きちんとボタン(ジッパー)をかけること。腰より下でヒラヒラするものは、ズボン(パンツ)の中に収納する(上衣は長袖が望ましい)。
- マフラー、パーカ等、首からひも類が垂れているものは、機器に巻き込まれる恐れがあるので厳禁とする。
- 工作を行う際は、常に自分自身並びに周囲の人の安全に注意し、集中して行う。
- イヤホンは危険の察知が遅れるため、使用を禁止する。
- 荷物は床に置かず、作業台の下の荷物置き場に置くこと。ただし、貴重品は身に着けておく。特にサイフなどを机上に放置しないこと。
工作中
- 定められた取り扱い方法を守り、機能を超えた操作は行わない。
- 安全装置や保護器具(眼鏡等)があるものは、必ず使用する。
- 機器によっては「軍手」等の使用を禁止しているので、遵守する。
- 工作物が加工途中で飛散しないよう、しっかり固定する。
- 工作時の立ち位置(作業位置)は、安全確保のため適度な距離を保つ。
- 加工中に素手で可動部に触れたり、素手で切り屑を取ったりしない。
- 機械運転中は、音・煙・臭気・熱等に注意し、異常に気付いた時には運転を停止するとともに、技術員に連絡する。
- 加工機を数種類使う場合は、工程ごとに使った加工機を清掃して、次の工程である加工機を使用する。
- 停電その他の原因により機械が停止した時は、必ず電源スイッチを切り、停止の原因と安全を確認し、その後運転スイッチを入れる。原因の分からない時は、技術員に連絡する工具や材料は所定の位置に置く。
- 刃物や工作物の交換は、機械が完全に停止してから行う。
- 運転スイッチを切っても機械は惰性で動いているので、動いている間は手足や工具等で無理に止めない。
- 工具や材料は所定の位置に置く。
工作終了時
- 工作後は機器と工具を清掃し、元の場所に戻すとともに、作業した周辺の清掃を行う。
- 機器類に付着した切り屑は、ほうき・ウエス(布きれ)・掃除機で清掃する。まず、大きな切り屑はほうきとチリ取りを利用し、その後小さな切り屑は掃除機を使用する。
- 切り屑、ゴミは材料別に分別し、所定の場所に捨てる。
- 使用設備のテーブル等は安全な停止位置(定位置)に戻し、使用工具は点検・手入れをして、決められた場所に戻す。異常があった場合は、必ず技術員に連絡する。
- 片付けが終わって退出する前に、今一度、「忘れ物はないか」をチェックする。
傷害等への対応
事故が発生した場合は、慌てず速やかに次の手順に従い行動してください。
- 機械運転中に傷害事故が生じた場合は、速やかに教職員の指示を受けてください。
- 目に切り屑や砥石粉等が入った場合は、目を擦らずに速やかに教職員に連絡し、眼科に行ってください。
- 手足に裂傷を負った場合は、止血をし速やかに保健室で応急手当てを受け、指示を受けてください。
- 手当てを受けた後、傷害保険請求等の事務手続きを行ってください。