豊田工業大学 12の魅力 と 2つの未来
トヨタ自動車が設立
トヨタグループその他各社の支援のもと、産学一体となった教育・研究環境を整備
本学は、トヨタ自動車が社会貢献活動の一環として1981年に設立した大学です。単に学理に通じているだけでなく、未知の分野に果敢にチャレンジし、新しい道を切り拓いていく実践的な開発型技術者・研究者の育成が必要であるとの考え方をベースに教育体系を構築しています。
教育目標として、
- 現実の問題に即しながら研究・開発を実践する創造的な人材
- モノづくりの大切さを体得し実践していける人材
- 新しいものに挑戦する風土を大切にする人材
の育成を通じて、社会に貢献することを目指しています。
授業料は60万円(年額)
国公立大学並みの学費で経済負担を軽減
本学では、トヨタ自動車より財政的支援を受けており、授業料は年額60万円に設定されています。初年度学納金は、授業料に加えて入学金(28.2万円)、教育充実・環境整備費(10万円)を合わせて約98万円。2年次以降の学納金は年額70万円です。
※この他に保険料等が必要です。
工学部 | 納付金 |
---|---|
豊田工業大学 | 98万円 |
私立大学(理工系)平均 | 167万円 |
国立大学 | 82万円 |
- ※本学:入学金+授業料+教育充実・環境整備費の合計
- ※私立大学:2023年度日本私立大学連盟調査より
- ※国立大学:文部科学省令で定める「標準額」(入学金+授業料)
- ※金額は千円単位を四捨五入
専任教員1人あたりの学生数は約10人(少人数教育)
講義・実習や就職指導で細やかな対応を実現
教員や他学生との交流を密にできる少人数での教育環境は、私塾のように学生一人ひとりに対する手厚いサポートができ、専門知識の修得だけにとどまらない、全人的教育が可能となっています。また、全ての学生が優れた研究施設で最先端の実験装置に触れながら学べるという点も特筆すべきメリットです。
「機械システム」「電子情報」「物質工学」を全て学べるカリキュラム
3分野の基礎を広く学び、専門分野を深める
現代の科学技術は、その裾野を大きく広げるとともに、進化のスピードも速まる一方です。こうした現状を捉え、本学では従来の専門分化された研究・教育環境とは異なり、入学当初は専門分野を定めず上記3分野の基礎を広く学び、2年次後期から主専攻を決定して専門性を深めていきます。
第2の専門知識(副専攻)の修得
分野横断型履修を活用し、多くの学生が第2の専門知識を修得
企業等の開発現場では、1つの専門分野の知識があればそれで通用するものではなく、関連する他領域の知識を活用して新しい技術や画期的な製品が開発されています。
ハイブリッド工学(「機械」「電子情報」「物質」を横断的に学べるカリキュラム)の特性を生かせば、第1の専門分野(主専攻)の知識を修得することはもちろん、第2の専門分野(副専攻)の知識を修得することが可能です。
大学院修士課程も生かして3つ目の専門分野の知識の修得を目指している学生もいます。
各学年で豊富に設定されている実験・実習
「創造性開発工房」「クリーンルーム」など充実した設備で工学実習
工学教育で大切なことは、学んだ工学知識を実験・実習を通じて体験的に理解すること。この考え方に基づき、各学年で実験・実習科目を充実させています。協力企業からの派遣講師による、質の高い指導が受けられることも魅力の一つです。
また民間企業と共同利用もしているクリーンルームでは、学部1年次よりICの製造工程における要素技術の修得や、太陽電池の製作など実践的な実習が行われています。
世界トップクラスの企業で行う学外実習(インターンシップ)
企業を舞台に全学生が履修する必修科目
2月から3月中旬にかけての1~1.5か月にわたり、全学生が企業の製造・研究開発部門に赴き、工学と工業の関わりや、学んだ工学知識が企業現場でいかに応用されているかを学びます。実習テーマは学生1人に1テーマ。産業界で工学がどのように活用され、正解のない課題に対して、どのようにアプローチをすればよいのかを学ぶとともに、技術者はどのような役割を果たし、行動することが期待されているかを理解します。実習先企業はトヨタ自動車、デンソー、ダイキン工業、三菱電機など30社以上です。
学部4年間を通じて学ぶ英語
工学の世界の共通語である「英語力」を強化
通常の英語講義に加えて、3年次からは英語論文の書き方やプレゼンテーション、TOEFL対策講座なども履修します。また「英語Step-Up Point制度」により、英語を利用する機会(TOEIC受験、英語スピーチコンテストなど)に参加することで得られるポイントを卒業までに合計で100ポイント得ることが求められます。こうした取り組みにより、4年間にわたって継続的かつ実践的な英語力の修得に力を入れています。
※学部2年終了までに135ポイントを獲得した学生に対し、海外英語演習への参加費用を大学が助成する制度があります。
海外研修への高い参加率
学部生の43%、大学院修士課程生の33%が海外研修に参加(2019年度在学生に占める参加実績)
語学力の向上はもちろん、学生時代から世界に触れ、国際的な視野・感覚を身につけるべく、本学では海外研修への参加を促進しています。大学が費用を助成する多種の海外研修もあり、大学院修士課程生を対象とした海外インターンシップでは、一定の成績要件を満たした学生は、夏休み前後の2か月間、50万円までの費用補助を得ながら、海外での学修経験を積むことが可能です。
学生1人あたりの大学支出額はわが国トップクラス
充実した教育・研究施設で最先端の研究に触れる
学生1人あたりの大学支出額は655万円/年(2022年度実績)という恵まれた環境を整備しています。産業界とのパイプが強い本学では、企業派遣講師による多数の講義(「電機メーカーでの研究開発に必要とされる工学」など)・実習(「トヨタ生産方式概論」など)があり、また多くの研究室が企業との共同研究に取り組むなど、学生は大学にいながら貴重な経験を積んでいます。また国の支援事業に採択されている複数の研究プロジェクトや本学独自の研究センターでは、「超高効率太陽光発電」などの技術開発に取り組んでいます。
充実した独自の奨学金制度
学ぶ意欲をバックアップする豊田奨学基金奨学金制度
本制度の利用にあたり、保護者の年収制限は無く、他の奨学金制度との併用も可能です。
- 貸与奨学金制度:希望者のほぼ全員へ「無利子」で月額2・4・6万円を貸与します。
奨学金制度を有効に利用いただくことで、アルバイトに生活時間を費やすことなく、有意義な学生生活を送っていただくことが可能です。
抜群の就職実績
就職決定率100%(2022年度実績)
工学の幅広い知識と専門性の修得、全寮制・少人数環境・社会人学生との触れ合いの中での磨かれるコミュニケーション力、インターンシップや海外研修などで構築されるキャリアビジョンなど、学生は本学で過ごす4年間の中で就業力を身につけ、就職活動に臨むことが高い就職決定率に繋がっていると考えております。
【近年の主な就職先】
トヨタ自動車、豊田自動織機、デンソー、アイシン、トヨタ紡織、トヨタ車体、豊田合成、ジェイテクト、愛知製鋼、東海理化、トヨタ自動車東日本、トヨタ自動車九州、ダイハツ工業、日産自動車、古河電気工業、マツダ、スズキ、SUBARU、矢崎総業、ダイキン工業、ヤマハ発動機、三菱日立パワーシステムズ、IHI、住友電気工業、村田製作所、マキタ、日本電産、SONY、三菱電機、日立製作所、日本電気(NEC)、キヤノン、京セラ、ニコン、オリンパス、浜松フォトニクス、東レ、三菱マテリアル、資生堂、大同特殊鋼、NTTドコモ、キオクシア、中部電力、JR東海、日本放送協会(NHK)、名古屋市役所、岐阜市役所、文部科学省 など
未来Ⅰ 独創研究への挑戦
博士後期課程
本学の博士後期課程には、情報・通信を軸とした機械工学分野や電子分野の最先端を研究する「情報援用工学専攻」と、あらゆる技術領域の基盤となる究極の物質・材料の最先端を研究する「極限材料専攻」の2専攻が開設されています。 どちらも今後、社会生活や産業界などさまざまな領域で、多くの成果が期待される分野です。この2つの領域において高度で独創的な発想力や研究能力を備えた人材の育成を目指しています。
未来Ⅱ 学際・融合研究の推進
最先端へ飛躍する
本学では約50名の教員が「機械システム」「電子情報」「物質工学」の各分野と学際・融合領域において、技術の最前線を拓き、その学術基盤の構築に努めています。学際的共同研究を進めるために「スマートビークル研究センター」「スマートエネルギー技術研究センター」「スマート光・物質研究センター」「スマート情報技術研究センター」の4研究センターを設け、国際共同研究や産学共同研究などを進めています。また、教育・研究の両機能を併せ持つ人文系・教養教育系の次世代文明センターも開設しています。
さらに、JST(国立研究開発法人科学技術振興機構:文科省)、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構:経産省)など公的機関から支援を受け、研究を推進しています。世界の工学研究の一端を担っている豊田工業大学は、「山椒は小粒でぴりりと辛い」存在です。